最近急に寒さが厳しくなり始めましたので、暖房が欠かせなくなりますが
家の性能によって燃費もさまざまだと思います。
現在の断熱にかかわる住宅性能はUA値とnAC値という2つの数値で決められております。
断熱等級は1980年の省エネ法に始まり、2022年には等級5、6、7が新設され、1~7までの等級に分けられております。
UA値とは外皮熱貫流率と言って室内と外気の熱の出入りのしやすさを示す指標です。
UA値は全国を8つの地域に区分けしてエリアごとに基準が異なります。
群馬県は6地域に属し、UA値の基準も断熱等級4で0.87以下、等級5で0.6以下、等級6で0.46以下、
等級7で0.26以下となっております。
今年から等級4がようやく義務化され、2030年までに等級5の義務化が予定されておりますが、
現在のZEH基準であり、これがいずれ最低ラインとなります。
ZEH住宅というと聞こえがいいように感じますが、UA値0.6以下というのは決して高い数値とは言えません。
私自身も11年前に自宅を建てましたが、当時のUA値で0.56程度でしたが、実際住んでみると省エネ性能が高くないのは実感しております。
ではどの程度が良いのか?と言うことになりますが、国土交通省打ち出したGX志向型住宅や新ZEH要件でも等級6が求められる通り、これからの新築住宅の基準は等級6以上が求められることになります。
等級6と言ってもUA値では0.27~0.46まで数値の幅があり、実際は等級6の中でもかなり違いがあります。
性能を重視した建築会社さんはUA値0.35程度をクリア目標にしているケースが多く、理由とすると
体感レベルで違いを感じられるところにあります。
構造的にも柱間の充填断熱と外部に適度な厚み(30㎜程度)の付加断熱をすることで実現できるため、建築コストを上げ過ぎず、温度差が少なく光熱費も驚くほど抑えられるため、ちょうどよい性能として実感できるところにあります。
建築業界ではUA値0.35前後を断熱等級6.5などと言っておりますが、断熱等級7となると更にいいのでは?と思う
方もいらっしゃると思います。
確かにより性能が向上するのは事実ですし、ドイツ基準のパッシブハウスにも匹敵しますので、快適であることは間違いありません。
ただ性能が上がった割にはコストも跳ね上がるため、コストに対する効果が実感しにくくなります。
充填断熱にもよりますが、外部の断熱材が50~100㎜程度必要になりますので、サッシなどの開口部の納まりがとても面倒になったり、
施工面で検討が必要になりますので、ハウスメーカーなどの仕様が決まっている会社はいいのですが、様々な素材を使用する建築会社さんはコストアップに跳ね返ります。
とにかく性能にこだわりたいというお客様も当然多くいらしゃいますのでコストバランスを考えつつ、検討されるのがよろしいかと思います。
まだまだ群馬県では断熱等級6を満たしている新築が少ないのが現状ですが、これから家づくりをご検討される方に置かれましては、
お住まい気候にあった適度な性能と快適性が得られるような家づくり目指して頂ければと思います。
また一つ注意点ですが、断熱性能と気密性能はセットに考えなければいけません。
当然ですが、気密性が悪いと断熱効果が半減しますのでどちらも重要です。
次回は気密性能についてお話し出来ればと思います!
