5月14日より子育てグリーン住宅支援事業の受付がスタートしました。
物価高騰の影響を特に受けやすい子育て世帯などに対して「ZEH水準住宅を大きく上回る省エネ住宅」の導入や2030年度までの「新築住宅のZEH水準省エネルギー性能確保」の義務化に向けた支援事業の一環です。
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中でもZEH水準を大きく上回る省エネ性能を有する脱炭素志向型の住宅として注目なのが、「GX志向型住宅」になります。補助金額160万円と1棟当たりの補助額としてはかなり大きな金額になりますが、その分性能のハードルも高めの設定となります。
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断熱等級6.5程度の性能が求められる
GX志向型住宅の性能要件として①断熱等級6以上(5・6地域:UA値0.46)②一時エネルギー消費量削減率35%以上(再エネを除く)③一時エネルギー消費量削減率100%以上(再エネ含む)④HEMS機器の設置の4要件が求められます。
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この中で最もハードルが高いのが②の一次エネルギー削減率35%以上となります。
太陽光発電などの再生可能エネルギーを含まない状態で一時エネルギーを35%以上削減する
ためには建物本体の断熱性能がカギとなります。
現時点でこの基準を普通にクリア出来ている建物がおおよそ全体の15%以下でしょう。
UA値でも6地域で最低0.35程度の性能が必要になりますのでハードルの高さが分かります。
また太陽光発電システムが必須となりますので、費用面でも価格アップが求められます。
近年の気候は寒暖差も大きくエネルギー高騰による住宅の高性能化による省エネ性能の向上が家づくりにとても重要な要素となります。
また室内温度のバリアフリー化は快適性だけでなく健康寿命にも大きな影響を及ぼしていると言われております。
高性能住宅に太陽光発電を設置することで快適かつ光熱費の掛からない住宅はこれからもより求められる状況になると思いますので、せっかくであれば補助金で太陽光発電を設置するとか初期投資が抑えられる住設メーカーの太陽光商品などで、補助金を性能アップ予算に充てるなど有効に利用できる方法が考えられます。
今回のGX補助金の予算が本日現在で約24%消化されておりますので、恐らくこのペースでいくと9月中旬程度での終了が予想されます。条件が合う方にとってはとても大きな金額になりますのでお早目のご検討をおすすめします。